晩嬢 2008 8 31

書名 晩嬢 バンジョーという生き方 
著者 山本 貴代  プレジデント社

 「晩嬢」という言葉は、あまり知られていないかもしれません。
数年前、「負け犬の遠吠え」という本が、
ベストセラーになったのを、ご存知でしょうか。
 私は、その時、
「『負け犬』という言葉は、あまりにも、ひどすぎる。
別の言葉に置き換えられないか」と提案しました。

発想の転換 rethink 2004 5 3

今日(2004年5月3日)の日本経済新聞には、このような記事があります。

「個人消費を支える『負け犬』需要」

「デジタル家電の需要拡大など、個人消費に明るさが見えてきた。
なかでも、重要な『けん引役』が、30代の独身女性たちだ。
デフレ経済ながら、単身者向けのマンション、
個人旅行、高級ブランドなど、
彼女たちの目にかなった商品は、着実に売上を伸ばしている。」
「未婚、子供なし、30歳以上」
「これは、『負け犬の遠吠え』の著者による『負け犬』の定義だ。」

 こうした女性たちは、男性よりも、お金を持っているでしょう。
しかも、高くても品質のよい商品を求めるでしょう。
 私は、少子高齢化の進行により、
「高齢者向けの市場」が大きくなると考えていました。
 さすがに「負け犬向けの市場」が大きくなるとは、想像もできなかったです。
そうすると、企業も、「高齢者向けの市場」だけでなく、
「負け犬向けの市場」も考慮しないと、
企業の方が、「負け犬」になってしまいます。
アナリストも、こうした市場を分析すべきでしょう。
 それにしても、「負け犬」という言葉は、なんとかなりませんか。
もう少し、上品な「たとえ」はないのでしょうか。
「30代独身女性」を、「負け犬」と言うのは、あまりにも、きびしいでしょう。

















































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